ご挨拶

塩島 一朗
関西医科大学内科学第二講座

 このたび和歌山県立医科大学・赤阪隆史先生の後任として日本循環器学会近畿支部の支部長を拝命いたしました。2020年6月時点で日本循環器学会の会員数は約3万人、そのうち近畿支部の会員は約6千人で、関東甲信越支部に次いで多くの会員が在籍されています。近畿支部長にご指名いただきましたことを大変光栄に思いますとともに、その責任の重さを感じております。

 支部の重要な活動として地方会の開催があります。地方会は若手医師の発表の場であるととともに、教育セッション・ハンズオンセミナーなど日常診療に役立つ情報を提供する場でもあります。SARS-CoV-2の感染拡大のため、2020年9月5日に開催を予定しておりました第129回近畿地方会は現地開催が中止され誌上発表という形になりました。また、2020年11月28日に予定されている第130回近畿地方会はWEB形式で開催されます。学生や研修医を含めた若手医師の発表の機会を確保すること、できるだけ多くの会員の皆様に地方会にご参加いただき講演を聞いていただく、あるいは質疑応答に加わっていただくことは大変重要です。その一方で地方会の開催が感染拡大を招くことは避けなければなりません。今後の地方会の開催様式も従来とは少し異なるものになるかもしれませんが、会員の皆様のご理解・ご協力をお願いする次第です。

 日本循環器学会は2016年に関連学会と共同で「脳卒中と循環器病克服5カ年計画」を作成し、重要3疾患(脳卒中、心不全、血管病)に対して5戦略(人材育成、医療体制の充実、登録事業の促進、予防・国民への啓発、臨床・基礎研究の強化)を掲げ活動しています。2018年12月には「脳卒中・循環器病対策基本法」が成立し2019年12月施行されました。今後は各都道府県によって地域の現状にあわせた「循環器病対策推進計画」が策定されることになります。近畿支部としても近畿2府4県の計画策定およびそれに基づく診療体制整備をサポートしていければと思います。

 日本循環器学会はこれまで循環器疾患の予防・啓発、医療体制の確立、人材育成、研究の推進など様々な分野で活動してきました。近畿支部におきましてもこれらの活動を活性化し、近畿の循環器診療の質の向上を目指していきたいと思います。会員の皆様の暖かいご指導・ご支援を何卒よろしくお願い申し上げます。
ページTOPへ